インプラントの寿命について

インプラントは「第2の永久歯」と言われるほど、見た目や機能性が天然歯に近いのが特徴です。丁寧にケアをすれば半永久的にその機能を保つことができるので、ご自身の歯と同様に大切に扱ってあげてください。

逆に言えば、ケアを怠れば天然歯のように病気にもなります。せっかく時間と費用をかけて入れたインプラントを抜かなければならない、といった事態を避けるためにも、インプラント治療後のメンテナンスはしっかりと行う必要があります。

インプラント周囲炎

インプラント周辺の組織が歯周病に感染した状態のことをインプラント周囲炎と呼びます。インプラントの装置自体は影響を受けませんが、インプラント周囲炎になると周囲の骨吸収が急速に進んで歯茎の腫れや出血が起こります。重症化するとインプラントの脱落を招くこともあります。

インプラントの周囲は組織上免疫力が弱いため、歯周病になりやすい傾向にあります。一度なると治療が難しいことも多いため、インプラント治療後のケアにはくれぐれもご注意ください。

インプラントの寿命を延ばすために

インプラントに限ったことではありませんが、お口の健康を保つためには日ごろのケアと歯科医院での定期メンテナンスの両方が大切です。

日ごろのケア（セルフケア）

インプラントは天然歯と同じようにセルフケアが行えます。インプラントを長持ちさせるためには、日々の歯磨きをしっかりと行って口内を清潔に保つことが何よりも重要です。歯間ブラシやマウスウォッシュの使用も効果的です。

とくにインプラントはその性質上、歯と歯の間に隙間が生じやすいので、歯間ブラシやデンタルフロスなどの使用を強くおすすめします。

歯科医院での定期的なメンテナンス

インプラント治療は「インプラントを入れたら終わり」というわけではありません。治療後は歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて、インプラントが正常に機能しているかチェックしてもらいましょう。患者様にもよりますが、おおよそ4か月から半年に一度のペースでメンテナンスを受診いただくことをおすすめします。

※当院のアフターフォローを受けていただくためには、メンテナンスの受診が必須となります。